イベントは一時的なものであり、「人数」をものさしにする場合は効率的な事業ではあります。しかし、「稼ぐ」という、金額がものさしの場合、行政の補助がないと赤字になってしまうケースが散見されます。日常化というのは、季節的な話だけではなく、曜日に関しても平日に活用されるものが望ましいです。また、体験型と言っても、どこにでもあるコモディティ化された体験では、成功は難しいでしょう。
平日利用、および、稼ぐ観光の切り札はインバウンド。これから可能性があるのは、高度な日本の文化体験ができる付加価値の高い観光業です(外務省:JAPAN HOUSE など)。訪日外国人が最も期待していることが、日本の食体験。既に実績のあるインバウンド向け文化体験観光プログラムで、実績をあげ始めた例もあります。
情報過多の現代、「1番〇〇」のものしか、記憶されないことが多いです。したがって、オンリーワンな価値をどのように創造するかが成功の鍵であり、オンリーワンな情報は世の中に拡散されます。地域で言えば、その地域の持つ歴史や文化といったアプローチが、他にはないオンリーワンな価値になります。
<観光客のライフスタイル>
美容・健康志向、自然志向、アート志向、家族志向、スポーツ志向、etc…
<旅に求めるモチベーション>
癒されたい、食べ物好き、温泉好き、ドライブ好き、パワースポット、etc…
自然環境・地理的特徴、人的資源・歴史・文化、食、観光地・特産品、etc…